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車中泊でも快適に過ごしたい! マストで持っておきたい便利ギア&グッズ25選
2024.08.16
キャンプ人気の高まりと共に、注目を集めている車中泊。面倒なテントを設営する必要がなく、旅の自由度を格段に高めてくれる車中泊の魅力に、どっぷりと浸かっている人も多いのではないだろうか。
最近では軽自動車やミニバンにも、フルフラットシートを備えた“快適な車中泊”をウリにする車種が登場しており、選択肢は広がるばかり。車中泊に対応したクルマと合わせ、車内でより快適に、便利に過ごせるギアを賢く取り入れれば、ストレスなく快適に過ごせる空間づくりが可能だ。
今回は、車中泊をする上で押さえておきたいポイントと共に、マストアイテムからプラスであると重宝する便利グッズまで厳選して紹介する。
Photo by Josh Duke on Unsplash
車中泊の魅力は時間と場所に縛られない手軽さにある
車中泊の魅力は、なんといっても時間と場所の制約を受けないこと。オートキャンプ場でのキャンプ目的の場合は別だが、旅をしながらの車中泊であればホテルのチェックイン・アウトの時間を気にせず、フィールドで(もちろんマナーを守るのは大前提)贅沢な時間を過ごせる。
また、キャンプ目的の場合はテントを設営する必要がなく、簡単な準備だけですぐにベースキャンプがつくれる点も大きい。最近では、クルマのルーフトップにルーフトップテントを取りつけたキャンプスタイルも流行しており、自分に合った方法で幅広く楽しめるのも魅力だろう。
車中泊に持って行きたい3種のマストアイテム
車中泊を快適にするためのグッズは数多くあるが、なかでも経験者誰しもが口を揃える“マストで持って行ったほうが良いアイテム”をご紹介しよう。
1.マット:快適に横になれる
車種にもよるが、クルマのシートは基本的に寝転がることを想定していないため、すべて倒すと段差や凹凸ができてしまう。そのまま寝転がるとリラックスできず、朝起きたら身体のあちこちが痛いなんてことも……。車中泊の際にはマットを使いながら、シートをなるべくフラットな状態にすることが重要だ。
また、車中泊時はアイドリングをせず、エンジンを切った状態で行うのがマナー。当然、夏は暑さ対策、冬は寒さ対策が必要だ。マットを敷くことで夏は通気性を高め、冬は下からの冷気を防いでくれる。キャンプ用のマットももちろん使えるが、段差を考えるとなるべく厚いタイプ(できれば10cm以上)を選びたい。
2.シェード(カーテン):車内のプライバシーを守れる
窓をすべて覆い、プライバシーを確保するのが快適な車中泊の第一歩と言ってもいい。せっかくの車中泊も、外から丸見えだと落ちつかないし、防犯上の問題がある。また、街灯の灯りが車内に入ってくるため睡眠の妨げになる場合も。
ただ、やってみると分かるが、フロント、リア、サイドとすべてのガラスを覆うのは意外と重労働。車中泊用の簡単かつ便利なシェードを使って、なるべく時短したいところだ。車種によってサイズが異なり、専用設計のシェードもあるため最適な物を選びたい。
3.寝袋:気温に左右されず就寝できる
車中泊時はエアコンに頼れないため、テント泊時と同様に寝袋で寝るのが基本。特に、山間部では朝晩の冷え込みが激しく、夏でも寒さで目を覚ますことも。マット+寝袋で快適な睡眠を手に入れよう。寝袋にはさまざまな種類があるため、季節によって適した物を使い分けるのがベストだ。
車中泊で快適に過ごすための、神アイテム25選
マット、シェード、寝袋のほか、車中泊をより快適に過ごすためのアイテムを厳選して紹介。キャンプシーンで定評のある、“間違いない”アイテムを選ぶための参考にしてほしい。
マストで持って行きたいアイテム【マット】【寝袋】【シェード】
01:DOD ソトネノキワミS
厚さ10cmの肉厚なウレタンマットを備え、身体を包み込みこまれるような寝心地を得られるキャンプマット。バルブを解放すると自動的に膨張するオートマチックエアバルブ仕様で、準備が簡単なのも◎。
シーツ部分には肌触りの良いポリコットン生地を採用し、取り外して洗濯機での丸洗いもOK。更に、エアポンプ機能も兼ねた枕も付属しており、かなり快適な体勢で寝ることができる。S、M、Lの3サイズ展開で、クルマのサイズや人数に合わせて揃えられるのも嬉しいところ。
02:Coleman コンフォートエアーマットレスS
キャンプシーンでも定番的な人気を誇る、「コールマン」のコンフォートエアーマットレス。電動のポンプなどで空気を入れて設営するマットで、空気を抜くとコンパクトになるため持ち運びがしやすいのも特徴。
インフレーターマットに比べてクッション性が高く、快適な睡眠空間をつくれること間違いなし。このタイプのマットとしては価格も手頃で、コスパに優れているのも人気の理由。シングルから家族と一緒に寝られるワイドタイプまで、サイズ展開も豊富に用意されている。
03:FIELDOOR 車中泊マット S
車中泊好きの間でロングセラーを続けている定番の車中泊マット。空気口径22mmの大型二重バルブを搭載し、バルブを開くだけで素早く自動で膨らむ仕様になっている。中材には高密度ウレタンフォームを搭載し、寝心地の良さにも定評あり。
マットの生地は汚れてもさっと拭き取れ、手入れも楽に行える。ボタン付きで2つ並べて連結させることも可能。サイズや厚さの展開、枕と一体型など種類も豊富なため、自分に最適な物を選べるのもポイントだ。
04:AIZU マルチシェード
国内で自社生産されたキルティング生地を使い、高い遮熱性能と保温性能を両立した人気アイテム。汎用品とは違い、車種や型式別に販売されている点がポイントで、各部のガラス形状にピッタリと合うのが嬉しいところ。隙間なく装着できるため、防犯面でも優秀だ。
車外面カラーと車内面カラーを選ぶことができ、吸盤をガラスに押しつけるだけで簡単に装着できる。外す時も吸盤のリングを引っ張れば簡単に外れるため、取りつけにも苦労しないはず。
05:趣味職人 サンシェード
高密度のナノ耐熱素材を使い、浄化コーティングも施されたサンシェード。特殊ウレタンフォームを内蔵し、シェード本体がうねらず、しっかりと形をキープして窓を覆ってくれる。日本の工場で縫製、加工、仕上げを行っており、縫い目がないシームレス仕様のため見た目も良い。
強力な吸着力をもつオリジナルの吸盤で装着するだけで良く、設置も簡単。サッと畳んでしまえるため楽に収納できる。サイズも車種ごとの専用設計となっているのもポイントだ。
06:NANGA オーロラライト450DX
国内で洗浄・精製する高品質なダウンを使用し、アウトドアシーンでも厚い信頼を集める「NANGA(ナンガ)」の定番人気寝袋。同社が独自に開発した防水透湿素材〈AURORALIGHT(オーロラライト)〉を採用し、合理的な構造で軽量化された、本格的な3シーズンモデルだ。
ボックスキルト構造に加え、チタンスパッタリング材を採用することで、蓄熱・保温効果も高められている。760フィルパワーでアウトドアでの3シーズンに対応しており、車中泊以外でも使いたい人にオススメ。
07:Coleman マルチレイヤースリーピングバッグ
初心者でも使いやすい封筒型のスリーピングバッグ。3つのレイヤーを組み合わせることで4シーズンに対応し、ゆったりとしたサイズ感で寝心地も抜群。各レイヤーを分割して幅広い温度帯に対応する。
寝袋ながら布団感覚で使えるため、アウトドア初心者にもオススメ。便利なキャリーケースも付属し、持ち運びも苦にならない。洗濯機でも丸洗いができて手入れも簡単だ。
08:LOGOS 丸洗いやわらか あったかシュラフ
洗濯機で丸洗いできる、コスパも抜群な封筒型のシュラフ。買いやすい価格ながら、フランネルを採用しているためとても暖かく、肌触りも抜群。車内でも布団感覚で横になれそう。中綿には軽量なダイナチューブファイバーを使用し、保温性も優秀。
同一のシュラフを連結することも可能で、ソロから親子まで対応できるのも◎。目安の適正温度は0℃まで。本格的なキャンプや車中泊の経験がなくても、手軽に使えるモデルだ。
プラスアルファで持って行きたいギア&便利グッズ
マット、寝袋、シェードのマストで持って行きたいアイテムのほかに、プラスアルファで持って行くと便利なアイテムを紹介。車内の限られたスペースの中で、ギアを有効活用しながら快適に過ごしたい。
09:UCO スプラウト ハングアウトランタン
置いて使うのはもちろん、天井などからつるしても使える超コンパクトなLEDランタン。光量は100ルーメンと車中泊で使うのにも丁度良い。単4アルカリ電池3本を使用し、点灯時間はハイビームで6時間、ロービームで50時間ほど。
オン・オフボタンを続けて2回押すことで青色の光を放つため、車内でも就寝時にも使いやすい。コンパクトなサイズは車内のどこでも照らしやすく、ひとつ持っておいて間違いないアイテムのひとつだ。
10:Snowpeak RBたねほおずき
キャンパーたちに大人気のロングセラーアイテムである「たねほおずき」の最新作となる、充電式タイプの「RBたねほおずき」。本体上部に装備したマグネットキャッチや、ロウソクのような光のゆらめきを出す擬似ゆらめき機能、特徴的なシリコンラバーのシェードなどは従来品から踏襲されている。
連続点灯時間はハイで60時間、ローで100時間と必要にして充分。日本らしい自然観をもとに名づけられた「あさもや」「よざら」「ひぐれ」の3カラー展開。
11:Coleman LEDランタン クアッド マルチパネルランタン
4分割できる高性能なパネルライトを備えた、アウトドアシーンでもロングセラーを続けている人気ランタン。24個のLEDで約800ルーメンもの光量があり、最大で約20時間点灯してくれる優れ物。
パネルライトを外して、それぞれを独立したランタンとして使ったりハンディーライトとして使ったりと、状況やシーンに応じてマルチに使える点が魅力。USBポート付きでスマホなどの充電も行えるため、ひとつあると何かと便利に使える。IPX4の防水性能を備えており、悪天候時も安心だ。
12:PowerArQ Pro 1000Wh
初めてでも安心して使える、スタイリッシュなデザインを備えた大容量ポータブルバッテリー。電池容量は278,400mAhを備え、USBだけでなくシガーソケットやコンセントも使えるため、アウトドアはもちろん防災用としても優秀だ。家庭用コンセントで約7.5時間で満充電になるほか、シガーソケットやソーラーパネルでの充電にも対応する。
車中泊においては一般的な使い方なら電気毛布2晩、ポータブル冷蔵庫1日以上はもつはずで、一台あるととても快適だ。
13:ECOFLOW RIVER2 PRO
世界最速レベルの充電を誇る大容量ポータブル電源。約70分で100%充電でき、充放電サイクル3,000回を実現するなど品質の良さにも定評あり。また、特許技術であるX-Boost機能をオンにすると、最大1,000Wまで対応し、最大で11デバイスを同時に給電可能だ。
重量はわずか7.8kgと軽量で、持ち運ぶ際も楽々。充電方法もACのほかにシガーソケット、ソーラー、USB-Cの4通りがあり。専用アプリを使えばスマホから各種設定なども行えるため、車中泊時にも便利に使えそう。
14:BALLISTICS JM CAMPINGPILLW&CASE
コアなキャンパーからも支持を集めるガレージ系ブランド「BALLISTICS(バリスティクス)」と、人気イラストレーターであるジェリー鵜飼氏のコラボアイテム。中材のウレタンチップと化繊綿を最適な硬さになるようブレンドし、肌触りが良く衛生的な起毛素材をカバーに採用した。
マットに固定できるストレッチコードや小物ホルダーなども備え、機能面も充実。柄もリアルツリーのほか、タイガーストライプ、デザートタイガーなどツウ好みの柄が揃う。所どころに人気キャラクターのジェリーマルケスが配され、ポップな雰囲気が追加されているのも◎。
15:IGLOO LEGACY 20QT
1947年創業で、アメリカではクーラーボックスの大定番ブランドとして知られる「IGLOO(イグルー)」のステンレスクーラーボックス。ブランド独自のテクノロジーにより、高度な断熱性と抜群の保冷力を誇る逸品だ。350ml缶が22本程度収納でき、少人数でのキャンプや車中泊にちょうど良い大きさ。
ステンレス素材でしっかりと保冷してくれるため、冷蔵庫がなくとも快適な車中泊ができそう。アメリカブランドらしい武骨で無駄のないデザインにも注目。排水に便利なドレンコックや栓抜きなども備えている。
16:BALLISTICS ウェットティッシュカバー
車中泊時に限らず、車内に常備しておきたいウェットティッシュをお洒落アイテムに変えてくれる、人気のウェットティッシュカバー。エリエールにジェストフィットする設計で、アウトポケットをひとつ設置。更には、ベルクロベースとゴールゼロランタンや小物などを引っかけておけるデイジーチェーンを配置した。
2本中1本のハンドルはドットボタンでつけ外しも可能。単なるウェットティッシュケースにとどまらない、非常に機能的なアイテムとなっている。武骨なミリタリーカラーにも惹かれる。
17:5050workshop ハンギングベルト
キャンプシーンでは定番のハンギングチェーンを、車内用として製作。車内天井にアシストグリップ(手すり)があるクルマであれば簡単に装着でき、ランタンなど各種小物をつり下げて使える、地味だがとても便利なアイテムだ。
2つ使ってサーフボードなどの長物を収納するラックスペースとしてもOK。アイデア次第でマルチに使えるアイテムで、とにかく便利で場所も取らないため持っておいて間違いなし。カラーもブラック、オリーブ、コヨーテ、グレイと車内の雰囲気を壊さない武骨なカラーバリエーションが揃っている。
18:BlackDiamond アストロ300
車中泊時はランタンのほかにもヘッドライトがひとつあると便利。両手が空くため、調理の際やちょっとした作業時にも活躍してくれるはず。ただ、明る過ぎると同乗者がまぶしかったり車外に光が漏れたりしてしまうため、基本的なスペックを備えた物でOK。
こちらはシングルスイッチのシンプルなモデルで、電源は別売りのバッテリーか単4乾電池3本のいずれかを選べる。重量は83gととても軽く、IPX4の防水性も備えているため車中泊はもちろん、あらゆるシーンで使い勝手良し。
19:LOGOS ハードマイテーブル-N
車内で食事をするなら、コンパクトな小型テーブルがあると便利。サイズによって使い勝手は全く異なるため、自身のスタイルに応じて選びたいところ。ロゴスのハードマイテーブル-Nは、サイズが約39×24×17.5cmと車内で絶妙に使いやすい大きさだ。
天板はスチール製でトレー型になっており、食器やカップなどが落ちにくいのもポイント。小さくコンパクトながら耐荷重は10kgと必要にして充分。使わない時はコンパクトに折り畳んで置いておけるため、車内に常に積んでおいても良し。
20:KIKAIYA 3ステップレベルスロープ
傾斜のある場所で車中泊をしてしまうと、気分が悪くなり、寝れないことも。例え駐車場やオートキャンプ場でも完全に水平な場所とは限らず、そんな時に重宝するのが通称レベラーと呼ばれるカースロープ。使い方は至って簡単で、車の車輪の下に敷いて車体を水平に近づけていくだけ。
こちらは40mm、70mm、100mmと3段階のリストアップを実現し、軽量かつコンパクトな設計で持ち運びやすいのもポイント。ステップの表面は滑りにくい形状。車中泊時だけでなく、オイル交換やジャッキアップの際にも便利。
21:Coleman アウトドアリチャージャブルファン
直系39cm、約1.9kgとコンパクトながら充分な風量を発揮してくれる充電式ファン。充電時間は約11時間で、ハイモードなら約4.5時間、ローモードなら約8時間の連続使用が可能。電源は充電式電池のほかにもAC電源、車のシガーソケット(DC電源)からも取れるため安心だ。
左右の首振り機能のほか、LEDライト付きで暗い車内でも安心して使える。夏の車内は夜でもかなり高温になることがあるため、マストで持っておきたいアイテムのひとつだ。
22:MAKITA CF100DZ
電動工具で有名な「MAKITA(マキタ)」の電動ファン。148×260×252cmというコンパクトなサイズで、背面には車内に引っかけておける可動式のフック付き。リチウムイオンバッテリーのほかにACアダプタジャックも備える。
別売りのライトスタンドを使えば、屋外で高い位置からの送風もできる。風向きは上下左右に調整できるほか、風速も3段階で調整可能。価格とのバランスも良く、コスパに優れたモデルだ。
23:GORDON MILLER トランクカーゴ 50L
荷物の持ち運びだけでなく、車内での収納や整理、テーブル代わりにでき、何かと役立ってくれるトランクカーゴ。「ゴードンミラー」のトランクカーゴはグッドデザインで、積み重ねも可能で家でも使える点が嬉しいところ。
耐荷重は100kgで、50Lサイズ同士の積み重ねは3段まで可能。水にも強いので、雨の日でも安心して使えそうだ。お気に入りのステッカーを貼ってカスタムしても良さそう。
24:GORDON MILLER コーデュラカーゴポケット
車内の天井スペースを収納ポケットとして活用できるカーゴポケット。4隅のアジャストテープをアシストグリップ(手すり)に通し、バックルで固定して使用する。バックルは角度の調整もでき、さまざまなアシストグリップの形状に対応可能だ。
素材には摩耗や引き裂き、切り裂きに強く耐久性も抜群なコーデュラファブリックを採用。更に、表面には撥水加工、裏面にはPVCコーティングを施すことでとてもタフな仕上がりに。各種ポケットやデイジーチェーンも備え、車内の収納力が格段にアップすること間違いなし。
25:DOMETIC CFX3 35
海外の車中泊愛好家たちの間でも評価が高い、「DOMETIC(ドメティック)」のポータブル2wayコンプレッサー冷凍庫/冷蔵庫。500mlのペットボトルが37本入る大きさで、パワフルな冷却機能を備える。庫内の温度設定により、冷蔵庫はもちろん冷凍庫としても使用可能。
補強されたコーナー部、ステンレス製のヒンジなどタフな使用にも耐えられる強靭なつくりも魅力だ。使用シーンに応じて家庭のAC100V、車のDC12V・24Vの電源に対応する。
賢くギアを使い、マナーを守った車中泊ライフを!
キャンプや車中泊が流行し、多くの人たちが楽しむようになった今では各メーカーから便利なギア、グッズがたくさん登場している。実際に何度か車中泊を経験するうちに、自分に必要な物とそうでない物が見えてくるはずだ。焦らず少しずつ揃えていこう。