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キャンプ初心者は「デイキャンプ」から! 最低限揃えたい10の道具
2021.11.27
この世には2種類のキャンプがある。泊まりがけの「キャンプ」か、日帰りの「デイキャンプ」である。多分。
キャンプ(野営)といえば、テントを張って泊まるシーンを思い浮かべるが、これからキャンプを始めるキャンプ初心者には、テントや寝袋など比較的高価で大きなギアが必要ない「デイキャンプ」から始めることを推している。
そこで今回は、初心者向けに最低限必要だと思うキャンプギアと、合わせて筆者おすすめのソロキャンプ向けギア、10個を紹介したい。そして最後に、ちゃぶ台をひっくり返すようなことを言い出すが、時間のある人はぜひ最後まで読み進めてほしい。
TEXT:KENJI PERM CAMP(ケンジパーマ・キャンプ)監修:日本単独野営協会
1. チェア
たかがイスと侮るなかれ。これがあるかないかで、キャンプの快適度は大きく変わる。持ち運びやすいように、軽量でコンパクトな独自の設計がされているほか、ハンモックのようにあなたの身体を包み込む座り心地は、立ち上がる気が失せるほど。
ハイバックタイプや、脚に取り付けるとロッキングチェアのようになるオプション品もある。
2.テーブル
料理や食事のときはもちろん、スマホなど小物を置く際にも便利。脚の高さはさまざまなタイプがあるが、チェアの高さに合わせて選ぶと良い。
3.クッカー(コッフェル)
調理をする際に必要。湯沸かしや炊飯はもちろん、蒸す・焼くなどほとんどの調理をこなすことができ、皿にもなる。
5.焚き火シート
焚き火台と合わせて揃えたいのが焚き火シート(スパッタシート)だ。焚き火台から落ちた炭や灰をキャッチして地面への熱ダメージを軽減できる。片付け時にわざわざ炭や灰を拾い集めなくて済むので楽。
6.火消し袋
焚き火のあとに残った炭や灰を入れて鎮火し、キャンプ場の灰捨て場に持っていくときや、持ち帰るときに便利な「火消し壺」。ただかさばるため、徒歩やバイクのキャンパーには難燃性素材でできた火消し袋がおすすめだ。
7.耐熱グローブ
軍手でも良いが、焚き火で火傷をしないためにも耐熱性のある手袋があると良い。
【おすすめ】Caiman レボリューション カウ グレイン(ロング)
◎指先までフィットする操作性の良さ、爆ぜた薪や刃物から手首を守ってくれるので安全
△溶接用グローブなので、手のひら側の耐熱性はそこそこ
8.斧or鉈
キャンプ場で購入した薪を小割りにして焚き付けを作る際、手斧や鉈があると効率よく薪割りができる。
9.焚き火トング
焚き火に薪を追加したり、炭を移動する際に便利。手頃な枝が2本あれば代用可能だ。
10.火吹き棒(ファイヤーブラスター)
焚き火の炎が弱まったとき、ピンポイントに空気を送ることで火力を高めることができる。人差し指と親指の腹を付け左右を合わせてダイヤ型を作り、そこに口をつけて息を吹くことでも火吹き棒と同じ効果が期待できるぞ。
今回紹介したアイテムを動画でもチェック▶Youtube
【おわりに】キャンプに揃えるべき道具なんてない?
最後に……本稿は編集部からの依頼で書き上げたが、正直、キャンプに揃えるべき道具なんてない。と思っている。
たとえばデイキャンプであれば、レジャーシートを敷いてコンビニで買ってきたお弁当を食べるだけでもいいし、むしろ何もせず自然の中でただボーッと過ごすだけでもいいのだ。
そしてキャンプも「ブッシュクラフト」という、なるべく装備を持たずに現地の木などを使って、シェルターや生活道具を作って楽しむサバイバル寄りのスタイルもあれば、「グランピング」というホテルのような設備で優雅に過ごすスタイルもあり、筆者はどちらも大好きだ。
キャンプのスタイルに正解も優劣もない。
そもそも、キャンプとは屋外で一時的な生活をすることであって、その実態を極端に表すとならば、ただ「食う」か「寝る」だけである。つまり、ただの生命活動を娯楽化しただけなわけで「何をやっても自由」だと思っている。
「焚き火をしなくちゃ」「キャンプ料理を作らなきゃ」など、「○○しなければならない」ということは何一つない。
キャンプは……いや自然は、年齢や性別・貧富の差など一切関係なく、いつでも誰にでも平等にただただ我々を受け入れてくれる。この世界に残された最後のユートピアなのだ(言い過ぎ?)。
話が大きく脱線したが、まずは揃える道具が少ないデイキャンプから始めて自分なりのキャンプスタイルを見つけて、納得のいく道具を見つけて楽しんでほしい。本稿がその手助けになったら幸いだ。
※安全を確保し、マナーを守って始めてキャンプを楽しむことができると思う。万が一の怪我に備えてファーストエイドキットや、自分が出したゴミを持って帰るゴミ袋も必ず持っていこう!(キャンプ場から帰るときは、来たときのきれいな状態に戻すのが基本!)
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▶【ソロキャンプ】初心者が揃えるべき道具は2つだけ!実は手軽なソロキャン入門
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KENJI PERM CAMP(ケンジパーマ・キャンプ)
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ソロキャンプや自作キャンピングカーなど、ロマンを求めるアウトドア動画をYouTubeで配信。ライターの経験を生かし、初心者にも分かりやすいキャンプ解説を心掛けている。現在、「刃物のまち」岐阜県関市でオリジナルのナイフを製作中。
Youtubeチャンネル▶KENJI PERM CAMP
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日本単独野営協会
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小山仁氏を代表に、「ソロキャンプの健全な普及」を目指して設立された任意団体。ソロキャンプの普及活動や各種キャンプイベント、野営地の清掃活動などを行っている。会員数は約19000人。KENJI PERM CAMPも在籍。
日本単独野営協会公式サイト