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大人らしく、品の良さを演出できるコンサバスタイルが今季もコーディネートの主流。そこから一歩抜け出すためにカギとなるのが、ニット。抜け感を醸し出すことで、身の丈にあったおしゃれを手にいれることができる。

Photos : TATSUYA YAMANAKA(Q+A) Styling : HIROMI WAKUI Hair&Make : KEN

大人なロングコートには

少年ぽいニットをMixして遊び心をプラス

シャツのフォーマルな印象を

ニットで中和してカジュアルダウン

セットアップは

インナーニットで抜け感を

カジュアルなスタイルには

小物を使って上品さをON

Interview

 2010年に公開された映画『RAILWAYS 49歳で電車の運転士になった男の物語』でデビューした、三浦貴大さん。主演の中井貴一さんの同僚役として鮮烈な印象を残し、それ以降『永遠の0』や『シン・ゴジラ』など、数々の話題作に出演する実力派若手俳優のひとりだ。

 寡黙でミステリアスなイメージのある三浦さんだが、実は、大学時代「全日本学生ライフセービング選手権大会」で上位入賞するほどのスポーツマン。
「学生の頃は、今の2倍ぐらい腕が太くて、太ももがパンパン。体に合う洋服がないので、1年中、ジャージで過ごしていました。キャンパスは千葉の成田市だったんですが、たまにデニムを履いていると『今日は、東京に行くの?』と言われるぐらい(笑)。どうも、ファッションに疎いんですよね」と謙遜しつつも、撮影中、どのコーディネートも颯爽と着こなす姿が印象的だった。

 そんな三浦さんに休日の過ごし方を聞くと、意外すぎる答えが返ってきた。
「子どもの頃“大人になったら一人暮らしをして、1日中ゲームをしたい”と思っていたほど、ゲームが好きですね。両親は『その頃には、飽きているでしょ』と笑っていましたが、これが全然、飽きなくて(笑)。休みの日は、引きこもってゲーム三昧です」と、ゲーマーの一面も覗かせた。

 ゲーム以外の趣味を聞くと「大学時代から写真を撮っているので、また、カメラを始めようかと。人物を撮りたいと思っていますが、外に出ないので人に出会わないんですよね。それが今の課題です(笑)」

 公演を12月に控えた『クラウドナイン』は、三浦さんにとって2度目となる舞台。イギリスの劇作家のキャリル・チャーチルの作品を、女優・演出家の木野花さんが演出することでも話題の作品だ。
「この舞台は、一幕と二幕で演者の配役が変わります。僕は一幕で女性を演じますが『なぜ、この役が来たんだろう……』というのが率直な感想でした。木野さんにも不安を伝えましたが『稽古すれば、何とかなるわよ』と、軽く流されました(笑)」。

「今は、配役の狙いが理解できた」という三浦さんですが、女性を演じることが決まってから、顔の“ある部分”が気になるそうで。
「まずは、相手役の髙嶋政宏さんに女性だと感じてもらうことが大事。メイクで女性らしさがより表現できればと、眉を観察しています」と、役にむけた準備にも余念はないようだ。

 三浦さんは物語の中心となる家族の妻ベティを演じ、共演の正名僕蔵さんは二幕で5歳の女の子キャシーを演じるなど、物語は複雑怪奇。しかし、「“そういうもの”として、シンプルな気持ちで楽しんでほしい」と三浦さんは話す。
「先日、共演者全員で本読みをしました。ただ本を読んでいるだけなのに本当に面白くて、ずっと笑い通しでした。実力も個性もある演者が揃えば、面白くないわけがないですよね。僕は先輩たちに身を任せながら、1カ月半の稽古で女性になりきれるよう努力します(笑)。皆さんに楽しんでもらえる舞台を届けられると思うので、ぜひ、ご覧ください」

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