GOODA
vol.31 INDEX

大人の男ならば、仕事以外のOFF時間も充実しているはず。世界をもっと広くする、至福の趣味アイテムを紹介しよう。

男の新しい嗜み(?)
「三味線」の魅力

 よくある日常のワンシーンで「趣味はなに?」や「休日は何をしているの?」と聞かれた際、パッとこたえられるかどうかで、その後の会話の流れが違ってくることはよくある。できることならそれが、相手の興味を惹きつけられるものならばなおさら良いだろう。外出も快適になってきたこの季節、何か新しく始めようと考えているならば、芸術の秋に「美術館めぐり」や「音楽鑑賞」といった、鑑賞系の趣味も良いが、実践的に楽器を演奏してみるのもオススメ。もちろん、ギターやサックスのような人気の楽器ではなく、あえてちょっと変わったモノに挑戦してみるのもいいだろう。その筆頭格が「三味線」だ。少し前に、某飲料水メーカーのCMで三味線を演奏する映像が話題にもなったが、巷では「三味線」が一般的な趣味としてじわじわ人気が出てきている。

歳を重ねるからこそ
似合う楽器

そもそも三味線とは、名前の通り三本の弦を撥で弾いて演奏する弦楽器で、近年では他ジャンルとの融和を行なうなど、認知度も高くなってきている。弦楽器というとギターのように穴が開いているイメージだが、三味線には穴はなく、太鼓の原理で音を共鳴させる仕組みになっている。三味線でリズムを刻みひとつの曲を演奏できるようになるには決して簡単なことではないが、近年では、ネット講座や電子のサイレント三味線もあり、上達しやすい環境が整っている。そんな三味線も、実は種類が豊富にあるのだ。どんなタイプがあり、どんな演奏ができるかは、それにより変わるので、まずはじっくりリサーチして知識をたくわえるだけでも面白い。
 三味線の奥行がある音色は、涼しい秋の空気によく似合う。「趣味は三味線です」というセリフが、会話を盛り上げるだけでなく、日々の生活もきっと奥ゆかしくしてくれること請け合い。