リユース店・ECサイト「VINTAGE BRAND TOKYO」を運営する、株式会社トリアイナ 取締役会長・三浦哲郎氏が2度目の登場。2021年210%アップした売り上げは、2022年さらにその1.5倍に。積極的にYouTubeにも出演し、その鋭い経営手段とキャラクター性の高さで、認知度を上げている。次なる目標に動き始めた三浦会長に、その構想について聞いた。
2021年の「匠のモノ語り」出演から、ちょうど1年ぶりの登場となった株式会社トリアイナ 取締役会長・三浦哲郎氏。ちょうど10周年だったこの年は、コロナ禍でありながら1年で売り上げを210%にアップさせたと語り、我々を驚かせた。それから1年。
「売り上げはさらに1年前の1.5倍くらいでしょうか。弊社では買取り、販売に『宅配』『出張』『店舗』の3ジャンルを網羅しているのですが、この1年でどれも強化した結果。あとは、YouTubeでの露出を増やしたのもあると思います」と三浦会長。
昨年に引き続き「ヒカルの買取鑑定団」に鑑定士として出演しているほか、自らのYouTubeチャンネル「鑑定士ミウラ会長Channel」「相席酒場」など精力的に活動している。
「自分のチャンネルでは、結構“素”の部分を出しています。今僕のチャンネル登録者数は17,000人くらい(2022年6月現在)で、1日で2万人くらいの再生がされている状態。登録者数に対して観ている人は多いですね。僕はYouTubeを始めるにおいて、『自分の言いたいことは言うけど、悪口を言わない』というコンセプトを最初から持っていたんです。自分が気に入っている人と一緒に映像に出てその人の良さを出してあげれば、その人のファンも見に来てくれると思っています。僕はできるだけアンチ作りたくないし、野次馬はいらない。近い将来いい登録者だけで3万人くらいに増やすのが、今の目標ですね」
YouTubeに出演するのは、自社の宣伝のためだけではないと、三浦会長は強調する。
「僕の仕事はリユース商品と鑑定士という仕事の認知を広げることだと思っています。そうすれば『売ること』『買うこと』への抵抗がなくなっていく。以前は鑑定士って、年配の方が虫眼鏡を持っているイメージだったと思うんですよ(笑)。それを僕が表に出ることで、こういう人物が鑑定士をやっていて、稼いでいる、と言うイメージに変えていきたい。これが僕の長期的な取り組みなのですが、少しずつ浸透していっている実感はしています。現在2023年度の新入社員を募集していますが、手応えもあります」
1年前、「近い将来の目標」としてフランチャイズ(FC)店舗の展開、売り上げ100億円を掲げていた三浦会長。
「売り上げ100億円はすでに達成しました。2〜3年後には300億円達成の予定ですね。FCを展開したら、自動的にいくと思っています」
そのFC展開は、現在着々と進行している。
「第1回目の説明会は、約500人の方が説明会に参加いただき、今精査させていただいている最中。3か月後には、80店舗くらいのFC店が立ち上がる予定です。FC店経営者には3〜5年の計画で5〜10店舗を持って、4億くらいで売却するという計画で経営してもらいたいと思っていますね。『買取専門店こやし屋』という屋号でやらせていただいているので、ひとまずは3年で584店舗が目標。前回言ったように、将来的には1000店舗までいきたいです」
店舗経営においても、YouTubeの登録者同様「野次馬はいらない」という精神があると言う。
「店舗の入り口には『R40』を掲げて、基本的には40歳以下が入れない店にする予定です。売買には身分証明書がいるので、そのときにその方が38歳でも、その辺の許容はもちろんありますが。正直、マイナスブランディングになりがちなSNSでの書き込みや、コピー品を持ち込むのも若年層の割合が高く、接客しても実際に売却されない方も多い。そこに時間がかかってしまい、利益率が高い40代以上の方々をお待たせしたくないというのがある。また代理店としての業務も行っているので、40代、50 代に向けての保険や健康食品などの販売もやりやすくなると思っています」
その三浦会長は、来るべき自身の50代からの将来はどんなビジョンを描いているのだろうか?
「『53歳で引退する』というのは、ずっと言ってきたことです。あと6年ですが、その先のことは何も考えていませんね。そのときになったら次の人生を考えます(笑)。今はそのときまでに、FC加盟店1000店、企業価値を1000億にするために、邁進するのみです」
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FC加盟584店を中間目標に
企業価値1000億円を目指す