洗濯や入浴の際、細かい泡で洗うと洗浄力が高まることはご存知だろう。そんな細かい泡が家庭の水道をひねるだけで、いつでも使えるようにしてくれる「ナノバブール」。30cmにも満たない1本のホースアタッチメントから、なんと1万分の1mmから1000万分の1mmというナノバブルを1兆個も発生させる驚きの商品を紹介する。
昨今、よく耳にする「ナノテクノロジー」という言葉。原子、分子レベルまで小さくした物質、材料をさまざまな領域、用途に活用していくもので、水をはじめ液体を1ミクロン(1000分の1㎜)未満のナノバブルにする技術、製品の実用化も進んでいる。例えば、西日本の高速道路のサービスエリアのトイレは化学物質を使わず、ナノバブル水での清掃を実施。洗浄や消臭に効果を発揮しているそうだ。
ナノバブル製品は一般にも広がりつつあるが、特別な装置が必要なため、コストや設置スペース、困難な工事など、手を出しにくい面もあるという。そんな課題を克服し、手軽で低価格、誰もが使える「洗濯革命 ナノバブール」「お風呂革命 ナノバブール」を開発したのが、mignonne-shop(ミョンヌ ショップ)を運営する株式会社アルベールインターナショナル・二谷欣哉社長である。
「洗濯や入浴といった日常生活において、コストがかかる装置ではなく、水道に直接設置するホースでナノバブルを発生させれば、工事も使用方法も簡単にできるとひらめいたのです」
物理・科学の知識はほぼゼロという二谷社長だったが、ナノバブルやナノテクノロジーの文献を読みあさり、大学や研究機関に問い合わせるなど、片っ端から調べ上げ、猛然と研究。トルネード水流を起こすことで、ナノバブルを発生させる部品と仕組みを開発し、特許を取得したのだ。
「簡単にいうと、ホースの中に入れた独自の部品が竜巻を起こし、シュレッターのように水の中に含まれる気泡を細かく切り刻んで、噴き出す感じですね」
二谷社長が愛情を込めて「ナノちゃん」と呼ぶ特殊なトルネード部品。3Dプリンターで試作品をつくり、通した水を東京にしかない検査機関に持ち込んでナノバブルの個数を調べるものの、当初気泡のサイズや発生数はなかなか伴わなかった。試作品づくりと検査を何度となく繰り返し、気づけば3年もの月日が経過していたという。
試行錯誤の末に完成した「ナノバブール」は、一般社団法人微細産業会がナノバブルと定義する1ミクロン(0.001㎜)未満の泡よりも遙かに微細な0.0001mm~0.0000001mmの泡を発生。また、泡は性質上、1mm程度ある水道水の気泡も、0.01mmほどしかないマイクロバブルも、短時間で水面に上昇して破裂・消滅するのだが、ナノバブルは水の中でブラウン運動という不規則な動きを続け、この力が浮力よりも強いため、上昇することなく、水中に残留。条件によっては1年近くも消えないというから驚きだ。
しかも、「ナノバブール」は、水1ミリリットルで1億個以上、10リットルで1兆個以上と、一般的なナノバブル製品の中で発生数は最大級。特許も取得しているので、これだけの発生量は「ナノバブールだけ」といっても過言ではないだろう。
この超微細で大量のナノバブルは、マイナスの電荷を帯びているため、プラスの電荷を帯びて水中に漂っていたり、肌や衣類に付いていたりする汚れや異物、ニオイなどの元である菌を吸着して取り除くという。洗剤や石鹸との相乗効果によって、優れた洗浄力や消臭力の発揮が期待できる。
シャワーの場合、肌や毛穴の奥まで届いて潤いを与える、肌の表面温度が上がり、温まるといった効果も期待できる「ナノバブール」。
残念ながらナノバブルは肉眼で見ることはできず、本当に発生しているのか不安や疑問の声もあることから、自信と本物の証として、特殊機器を用いてナノバブルを可視化した動画や、発生量をはじめとする研究機関での計測データをホームページで公開している二谷社長。それ故、楽天市場での評価も高く、テレビや雑誌などで取り上げられることも多数。汚れやニオイがとれてすっきり、肌にやさしく、しっとり。そんなプラスを簡単にもたらしてくれる「魔法のホース」を使わない手はない。
1兆個もの超微細なナノバブルで
「洗う」に革命を!