メーカー直接取引の正規品しか販売しない

ECショップという言葉はもちろん、インターネットでの買い物もまだまだ浸透していなかった1999年、フリーマーケットなどで時計を販売していたneelは販路拡大を目指し、楽天市場に出店をする。

当初の主力商品は、並行輸入のブランド時計。流行や市場での人気も手伝って、売上を伸ばしていくが、半年ほどすると並行輸入時計を販売する競合店の出店が相次ぎ、価格競争も激化。「時計屋なのだから、セイコーやシチズン、カシオといった日本が誇るトップブランドの商品を取り扱うべきではないか」というスタッフの意見もあり、商品をメーカー正規品オンリーにすることを決断した。

とはいえ、当時、ECショップと取引するメーカーはなかったため、社長が頭を丸めてまで気合いを入れてセイコー本社に取り扱いを直談判。インターネットショッピングの可能性とneelの熱意にかけてみようと契約が成立し、2004年、セイコーウォッチのインターネット販売取引第1号店として正規品の販売をスタートした。

晴れてセイコーの正規取引店になったことで、シチズンやカシオとの取引も実現したものの、売上は苦戦。しかし、どんなことがあっても正規品オンリーというポリシーは絶対に曲げなかったneel。商品画像の撮り方や見せ方に工夫を凝らしたり、機能についてより詳しく、わかりやすく説明したり、手間も時間も惜しまず、地道な努力を続けていると、徐々に閲覧数もユーザーも増え、売上がアップ。正規取引店として受けるメーカー担当者からの商品ヒアリングを通じて、わずか数ミリの部品にいたるまで、徹底的にこだわり抜くモノづくりの情熱に全スタッフが感銘。それをユーザーに伝えることも「質の高い正規品を手に入れたい」「メーカーと同じ思いを持つこのECショップから買いたい」と、購買意欲促進と安心感の獲得に結びついたという。

時計に愛情を注いでくれることが励み

正規品という安心・信頼に加えて、neelでは万全のサポート体制も整えている。時計は毎日身につけ、大切な人に贈ったり、親子代々受け継がれたりすることが多く、常にベストな状態で長く使い続けてほしいとの思いから、メーカー保証＋neel独自の延長保証で最大7年間保証。保証期間終了後や有償修理も対応してくれるので安心だ。

あるユーザーは、10年以上前にneelで購入したリーズナブルな時計を何度も修理に出しては大事に使っているそう。時計のクラスに関わらず、商品を気に入り、愛情を注いでくれることは時計屋冥利に尽きると、スタッフの喜び、励みにもなっているという。

neelではレビューをメーカーにフィードバック。メーカーもユーザーの要望がダイレクトに把握でき、商品開発に活かせるとあって、販売力と共にneelを信頼。コラボ商品やneel限定商品などが製作販売されることも多い。ぜひチェックてほしい。

ECショップとして長年にわたり確固たる地位を築いてきたneelだが、2018年4月、初の実店舗となる「グランドセイコー マスターショップ」を横浜ランドマークタワーにオープン。グランドセイコー マスターショップは全国に142店舗しかなく、大半が有名百貨店や大型時計店。しかも、ECショップが認定されるのは前例がなく、neelへの信頼がうかがえる。

neelのグランドセイコー マスターショップでは、ネットでの販売が許されていないマスターショップ限定モデルをはじめ、全国のマスターショップのなかでもより充実した商品をラインナップ。横浜という場所柄、在住外国人やインバウンドの来店も多く、販路・顧客拡大と共に、店頭で得たユーザーの声、接客ノウハウをEC運営にもつなげている。

時計にはつくる人、使う人の物語が広がっていることが魅力というneel。ぜひneelで大切に使い続けられる一本を手に入れて、自分だけのストーリーを刻んでほしい。