昨今、シャワーヘッドをはじめ、ナノバブル(ウルトラファインバブル)という超微細な泡を発生し、効果をうたう商品が多数登場している。その中で、高性能ながら、驚きの低価格で支持されているのが、mignonne-shop(ミョンヌ ショップ)以下ミョンヌ ショップの「ナノバブール」シリーズ。今回、一段と進化した商品と、ナノバブルを通じて社会貢献も果たす同ショップの思いに迫る。
ナノバブルは、ウルトラファインバブルとも呼ばれる極小の気泡のこと。単位はnm(ナノメーター)で、1nmは100万分の1mmと、肉眼で見ることは不可能だが、通常の水にはない優れた効果を発揮する。例えば、ナノバブルはマイナスの電荷を帯びているため、プラスの電荷を帯びた肌や衣類の汚れ、ニオイの元となる菌を吸着して取り除くのだ。そのため、ナノバブル商品は、より微細なナノバブルを効率的かつ大量発生させるのが重要であり、特別な装置や工事が必要な高額商品も少なくない。そんな中、「手軽で安価なナノバブル商品で、人びとの暮らしを豊かにしたい」と、まったくのゼロから高性能・低価格の「ナノバブール」を開発したのが、ミョンヌ ショップを運営する株式会社アルベール・インターナショナルの二谷欣哉社長。3年もの試行錯誤の末、大量のナノバブルを発生させる独自の仕組みに辿り着いた。
「仕組みとしてはシンプルなのですが、私が開発した部品に水が通ると、螺旋状に勢いよく回転し、摩擦が発生。ミリ単位の泡をナノレベルに砕きます。部品が竜巻を起こし、水の中の泡をシュレッダーで小さく、細かく切り刻んでいくイメージです。これを当社では『トルネード水流』と命名し、特許を取得しています」
「ナノバブール」の水を第三者機関で検査すると、0.0001mm(100nm)程の微細な泡が1mlあたり2億個近く測定されました。通常の泡は短時間で水面に上昇して破裂・消滅するが、「ナノバブール」の泡は、ブラウン運動という不規則かつ浮力よりも強い動きを続けるため、水中に残留。条件によっては1年近くも動き続けるというから驚きだ。
しかも、「ナノバブール」は、水1ミリリットルで1億個以上、10リットルで1兆個以上と、一般的なナノバブル商品の中でも最大級の発生数を実現。満を持して発売された「洗濯革命 ナノバブール」「お風呂革命 ナノバブール」は、手軽さと低価格、それでいて、ナノバブルのメリットである洗浄力、保温力、保湿力において、どれも高い効果を発揮し、瞬く間にヒット商品となった。
ヒットを続ける一方で、二谷社長は、「ナノバブール」のさらなる研究開発に邁進。ホースタイプの「ナノバブール」をコンパクトにした「洗濯革命Newナノバブール Petitプチ」「お風呂革命Newナノバブール Petitプチ」を完成させた。
「小さくなったからナノバブルの発生数が少なくなったわけではありません。反対に、水1ミリリットルで2億個近く、10リットルで2兆個近くと、約2倍のナノバブルを発生します。部品を太く短くしたことと、洗濯機の給水口、シャワーヘッドに直接取り付けることで、より速い水流と強い水圧、摩擦力を得られるからです」
さらに、ここ数年、二谷社長は、開発時に抱いた思いを実現させるため、「ナノバブール」の新たな展開にも取り組んでいる。その一つが、農業での活用だ。
「多くの農家が灌水に用いる水道水や地下水は、水中の溶存酸素濃度が低いことから、野菜や果物だけでなく、土壌にも酸素が行き渡らず、根張りが悪い、病気・害虫が発生しやすいなどの課題を抱えていました。そこで、トマト農家、イチゴ農家の方に「ナノバブール」を使った灌水機などを無償で提供し、お試しいただいたところ、農作物が元気に育ち、トマトもイチゴも糖度がアップするという、うれしい成果を得られました」
「ナノバブール」の水は、農薬をはじめ化学物質不使用による環境保全、生産者の負担を軽減する食糧生産にも役立ち、SDGsにもつながると二谷社長。今後はSDGsを軸にした「ナノバブール」商品の開発にも力を注いでいくという。
日常生活を快適にしてくれ、地球や社会にも貢献できる「ナノバブール」。小さくても、この大きな力をぜひ取り入れたい。
サイズは小さくても大きなチカラ!
10リットルあたり
2兆個近くのナノバブルを発生させ
SDGsにも大きく貢献