匠のモノ語り
イルミカライツ株式会社

テクノロジーと共に進化LEDが照らす未来

イルミカライツのLEDテープ

1993年、青色発光ダイオードの発明により、光の三原色「赤」「緑」「青」がでそろったLED。発光効率がよくて、長持ち、衝撃にも強いなど、従来の光源と比較しても多くのメリットがあり、急速に広まっていった。そのLED照明と共に歩んでいる専門店、それがイルミカライツ株式会社だ。

イルミカライツ

薄くて、曲がって、防水、
切れる「LEDテープ」が主力

2011年3月11日に発生した、東日本大震災。日本全国で節電意識が高まったこともあり、一気にLED照明の関心もあがった。当時のLED照明は、電球でも1個3000円ほど。現在の約30倍の値段だ。そこで、中国からLEDを輸入し、専門店を始めようと考えたのが、コンサートや演劇のイルミネーションを担当していた株式会社イルミカ東京だった。2011年目黒にLED専門店をオープン、2014年は中野に移転し、現在の「イルミカライツ株式会社」になった。

イルミカライツ代表取締役の池上英輝氏
株式会社イルミカ東京では、舞台照明などの現場を担当、イルミカライツ株式会社では、代表取締役に就任した池上英輝代表。現在6人の社員が、LEDテープライトのサイズ加工や施工、発送業務などを行っている。

オープンして数年は、まだLED照明を扱う会社は少なかったが、その人気に大手メーカーもどんどんLED市場に参入。「このままでは量販店に負けてしまう」、その思いから販売に乗り出したのが、薄くて曲げられて、防水仕様、切ることもできるLEDテープだ。

当時LEDテープは、市場に全くなかったわけではなかった。しかし、ほとんどが中国製で1年経たずに色が変わってしまったり、切れやすかったりして、質はよくなかった。課題はとにかく「質を高める」こと。
イルミカライツは独自の企画でマイナスポイントを解消する製品を開発し、中国工場に製造を依頼。高品質なものを作り上げることに成功した。大手メーカーの販売価格の約半額で販売できるのは、中国に提携工場を持っているからだ。ACアダプター、調光器をセットにした、お試しの「LEDテープライト」を作り上げたのは、イルミカライツが最初だった。

売り上げナンバーワンのLEDテープライト
現在一番の売り上げをあげているののがこの「LEDテープライト」。1か月に1000万円ほどの売り上げを誇っている。ウェブでの注文はほとんど、この商品。部屋にこだわりを持つ、30代~50代の男性購入者が多いと言う。

舞台照明の技術を生かして、施工業者に照明を提案

もともとは舞台照明の現場に立っていた池上代表がその経験を生かして、今積極的に行っているのが、LEDの施工分野。施工業者に渡された図面に合う照明を提案し、必要な長さに切って加工する、といったサービスだ。依頼者のほとんどがは建築設計、施工業者。大手会社の見積よりも格段に安く提案している。どの施工会社もほぼリピートするため、依頼は途絶えない。これは、イルミカライツの強みとなっている。

舞台照明の技術を生かした提案
施工会社から依頼を受け、照明を担当した、飲食店のVIPルーム。色味やサイズを提案をし、配線をする。

施工の依頼を受けるときに、池上代表が依頼者にハッキリと聞いておきたいのは「どこをどういうふうに光らせたいか?」ということ。これさえわかれば、お客さんが「これありますか?」と聞かれた商品よりも、安く、もっと効果的な商品を薦められるかもしれない。安心して使ってもらえるものを、より安い値段で。のちのちの付き合いにつながる、信頼感を池上代表はなによりも大切にしているという。

LEDの進化とともに、イルミカライツ株式会社を発展していきたいという池上代表。建築やデザインの中に照明が組み込まれていたり、スイッチがなくてインターネットと連動していたり、時間や人の動きでセンサーが反応して照明がついたり……。照明を照明としてとらえない時代が、もう、すぐそこまで来ている。
「今ある照明と新しいテクノロジーをかけ合わせた、もっと新しい展開を提案できるメーカーになっていきたい、もっとおもしろいことができるはず」と池上代表は目を輝かせる。LEDはこれからもイルミカライツの未来を照らし続ける。

LEDテープライトを必要な長さにカット
「LEDテープライト」はお客さんの必要な長さに切って、5cm間隔でカットが可能。電源をとるためのケーブルをハンダでつけ、配線して渡す。

Three Focus Storys

  • 「LEDテープライト」はハサミでカット可

    ハサミでカットできるLEDテープライト

    テープの途中についた「ハサミマーク」の位置で切ってサイズを調整可能。自由に曲げられるし、片面に両面テープがついているので、簡単に貼り付けられる。テープライトに加工済みのジャックコードをつけ、ACアダプターと接続。コンセントに入れれば点灯完了だ。電気料金は1日使用しても、0.5円くらい。調光器で光を弱くして使えば、ほとんど電気料金はかからない。

  • 「LEDテープライト」購入者からアイディアも

    LEDテープライトのアイディア

    テレビの後ろや、棚の内側、ベッドの下など照明が仕込みにくいろことにも貼るだけでムードのある演出に。これらのアイディアの多くはお客さんから。いつか「LEDテープライト」のワークショップも企画したいという。

  • 次の主力商品候補「次世代ネオンLED」

    次世代ネオンLED

    「LEDテープライト」の次のヒット商品と期待しているのが、表面にチップのブツブツが見えなくて、フラットに光が曲がる「次世代ネオンLED」。手軽にネオン看板が作れるので、店のロゴ看板や家庭の表札、庭のデコレーション、夏休みの宿題まで、幅広く使用可。現在は1m3000円で販売。近い将来、アダプターと調光器を付けた「お試しセット」を販売したいと考えている。