【自転車カスタム】80〜90年代の雰囲気がたまらない! 気軽にできて、オシャレ感も抜群なオールドスクールMTBカスタム
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    【自転車カスタム】80〜90年代の雰囲気がたまらない! 気軽にできて、オシャレ感も抜群なオールドスクールMTBカスタム

    2021.07.28

    コロナ禍の移動手段として自転車が注目を集めるなか、普段使いの自転車にこだわる人も増えています。

    ピストやロード、グラベルやe-bikeなど多種多様なスタイルの自転車があるなか、今オシャレな自転車乗りたちの間で密かに盛り上がっているのがオールドスクールMTBカスタム。

    80〜90年代のマウンテンバイク車両やフレームを使い、スタイルにもしっかりとこだわりながら自分だけの自転車を組み上げていく。一般的なカスタムオーダーに比べて気軽に組むことができ、古着感覚で楽しめるので、自転車カスタム初心者にもオススメなんです。

    ▶第一弾:パパチャリカスタム

    Photos : TATSUYA IRIE
    Edit&Text/KAZUYUKI NOMURA

    「CRUMB CYCLES」のオーナー松本さんに、オールドスクールMTBカスタムの魅力を聞いてみた

    「CRUMB  CYCLES(クラムサイクルズ)」のオーナー松本さん

    今回お話を聞いたのは、オールドスクールMTBカスタムを得意とし、2019年にオープンしたのち、瞬く間に自転車好きたちの間で話題となった東京・中野のバイシクルショップ「CRUMB CYCLES(クラムサイクルズ)」のオーナー松本さん。

    「80〜90年代のMTBフレームは玉数が多いので入手しやすく、まだそれほど価格も高騰していないし、パーツも沢山あります。もしかしたら、実家のガレージに昔乗っていたものが転がっているなんてこともあるのではないでしょうか。ここ数年はファッション的にも90年代が注目されており、気分的にぴったりハマるというのも大きいと思います。

    カスタムの幅が広いのもオールドスクールMTBの魅力。当時もののパーツで組んでもいいし、最新パーツを入れながら組み上げていくのも面白い。フレームを選んで組み上げていくのはもちろん、手持ちのオールドMTBをベースに、ハンドルやタイヤなどを変えていくだけでも雰囲気はガラリと変わります。費用に応じて組めるので、ライフスタイルに合わせてミニ四駆感覚で組んでみてはいかがでしょう」

    オールドスクールMTBはカスタムの幅広さが魅力!

    MBシリーズのMB1をベースにしたカスタム自転車

    松本さんの私物自転車。80年代当時、ブリヂストンがアメリカ向けに輸出していたMBシリーズのMB1がベース。街乗りしやすいハンドルとステムに変更し、クランクやギアまわりは当時パーツで構成。オールドスクールな雰囲気満点のシティークルーザーに仕上がっている。

    「1980~1990年代の車体は、今のものと比べてつくりも手が込んであり、塗装やフレームの形などが独特なのも魅力のひとつだと思います。フレームは骨太なつくりで耐久性が高く、日常使いにも最適です。当時の雰囲気を大切にしたいなら、当時もののヴィンテージパーツを使っても良いですし、逆にしっかりと快適に乗りたいなら最新パーツを投入するのもあり。“こうしなければいけない”という決まりはないので、自由に組むのが良いと思います」

    ハンドル:CRUMBWORKSオリジナル(試作品)、サドル:TURBO、タイヤ:TERRA ONE、チドリ:CRUMWORKSオリジナル

    ハンドル:CRUMBWORKSオリジナル(試作品)、サドル:TURBO、タイヤ:TERRA ONE、チドリ:CRUMWORKSオリジナル

    「このフレームも30年位前のものを使っていますが快適に乗れています。ハンドルはオールドスクールMTBに合うものをNITTOさんと一緒につくっており、写真はその試作品。ブロックタイヤはTERRA ONEという比較的新しいメーカーのものですが、クラシカルな雰囲気なのでオールドな車体とよく合います。マニアックなパーツですが、カンチブレーキ用のチドリもオリジナルで製作したもの。ヴィンテージ品よりも安価に購入できます。フレーム同様、当時パーツ類も入手しやすいので選択肢も広いですよ」

    オールドスクールMTBカスタム実例集

    実際にオールドスクールカスタムが施された車両を見ていきましょう。懐かしいけど、どこか新しい絶妙な雰囲気の車両ばかりなので、ぜひご参考に!

    #01 BASE BICYCLE:BONTRAGER PRIVATEER COMP

    「BONTRAGER(ボントレガー)」のPRIVATEER COMPをベースにしたカスタム自転車

    1990〜2000年代前半に多くのMTBを生産していた「BONTRAGER(ボントレガー)」のPRIVATEER COMPをベースに、パーツをほぼ全て変更。独特な色合いのフレームカラーにアルマイト系のカラーパーツが映え、クラシカルながら個性的な雰囲気に。フロントにはブリヂストンの古いパニアバッグを装着し、ギア比も軽くすることで軽快なシティークルーザーに仕上がっている。

    #02 BASE BICYCLE:RALEIGH U.S.A. POLICE SPECIAL

    「RALEIGH(ラレー)」はベースにしたカスタム自転車

    イギリス「RALEIGH(ラレー)」はオールドスクールMTB のベースとして特に人気が高い。こちらは1991〜1992年頃につくられた、日本ではあまり見かけないアメリカ製のRALEIGH U.S.A.の車体がベース。フロントフォークにCRUST BIKESのカーゴフォークを装着し、前輪を小さくしてカーゴバイク化。しっかりと荷物を運べる運搬車にカスタムされている。パーツ類は当時ものを使いながらもクラシカル過ぎず、どこか遊び心のある仕上がりになっているのがポイント。

    #03 BASE BICYCLE:CANNONDALE KILLER V900

    90年代らしい独特なVフレーム形状をもつ「CANNONDALE(キャノンデール)」のKILLER V900をベースに、街で気軽に乗れるシティークルーザー仕様にカスタム。タイヤを転がりの良いスリックタイヤにし、フロントにはラックを装着。ギアはフロントをシングル、リアを10速にすることで見た目もスッキリとさせた。パーツ類は現行を使い、スタイルと乗りやすさがバランス良く両立されているのも◎。


    最近は以前よりも価格は上昇気味だが、それでもまだまだ入手しやすいオールドスクールMTB。カスタムベースとして1台手に入れて、自由にカスタムを楽しんでみてはいかがだろう。きっと夢中になるはずだ!


    ▶第一弾:パパチャリカスタム

    取材協力:CRUMB CYCLES

    2019年にオープンしたばかりだが、オールドスクールMTBを気軽に組めるお店として人気のバイシクルショップ。店内にはオールドMTBフレームやパーツのほか、同店が日本で輸入販売を手掛けるCRUST BIKESをはじめ、アドベンチャー系のブランドも多数取り扱い。まるで古着屋さんのように、気軽に立ち寄れるお店だ。

    住所:東京都中野区中央4-42-11
    TEL.03-6338-0537
    営業時間:11:00〜20:00(月・木休)

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